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そばと酒
2018/08/26
そばと酒の関係について今回は調べてみました。
私は、鬼平犯科帳や剣客商売など、時代劇が好きでよく見ます。その中でたびたび、そばを食べているシーンをよく見かけます。
そば屋には、酒はつきもの。そばとお酒は切っても切れぬ中。これには理由があるようです。これまでそばの効能について調べてきましたが、同様にお酒を飲みすぎれば高血圧や動脈硬化、肝硬変などありがたくない恩恵を被る可能性がありますが、そばに含まれるルチンは高血圧や動脈硬化を予防する効能があり、ナイアシンやたんぱく質は胃壁を守り、コリンは肝臓に脂肪のたまるのを防いでくれる作用があることは前回紹介させていただきました。
江戸時代の人々が、ルチンやナイアシンなど知る由もないはずです。そば屋は、江戸時代職人さんが酒を飲みに行く憩いの場所でした。お酒を飲む機会の多い職人さんたちの経験からそばを酒の肴に楽しんで次の日に備えたのかもしれませんね。
そばを肴に秋の夜長に飲む酒は百薬の長となるよう、昔の人は粋に楽しんでいたみたいです。
当店では、つなぎに2割小麦粉を使った二八そばと小麦粉を混ぜない十割そばと表記していますが、昔は、そばの値段が16文(2×8=16)だったというのが本当らしいです。また、小麦粉を混ぜないそばを正直そばといい、後にこれを生そば、十割そばと呼ぶようになったようです。
少々話がずれましたが、そば前という粋な言葉があるように、昔から今に至るまでそばと酒は深いつながりがあったようです。